■パンチドランク・ラブ |
PUNCH-DRUNK LOVE 2002 米国 |
★★★ |
DP脚=ポール・トーマス・アンダーソン | ||
アダム・サンドラー エミリー・ワトソン ルイス・ガズマン フィリップ・シーモア・ホフマン | ||
◆ロサンゼルスのとある街でバリー・イーガンは、相棒のランスと共に倉庫街でトイレの詰まりを取るための吸盤棒を販売している。バリーは、7人のおせっかいな姉達の間で育ち、ちょっと精神に異常を持っている。内気で臆病で思うようにならないとすぐキレてしまう。そんな彼の現在の関心事は、食品会社のマイレージ特典を利用して無料で飛行機のチケットを得ること。そんなバリーはある朝早く、隣の修理屋へ車を預けにきたという女性リナと出会う。実は彼女はバリーの姉の同僚で、バリーの写真を見て一目惚れしてしまい、車の修理を口実に様子を見に来たのだった。やがて2人の仲は親密になっていくのだが…。 | ||
◆アダム・サンドラー主演と言う事で、もっと素直に笑えるおバカなラブ・コメかと思いきや、違いました。いつもの彼とは、違います。なかなか良いんではないでしょうか!こんなアダム・サンドラーも。おバカな彼が大好きな私としては、観始めは???で、なんだか期待はずれかなぁと思いながら観ていたんですが、話が進むに連れて彼の繊細で哀愁ただよう演技に引き込まれました(ちと大袈裟?)この辺は、『ブギー・ナイツ』『マグノリア』の監督であるポール・トーマス・アンダーソンの演出が効いてるのかなぁ。話自体はよくある話で、精神を病んでる主人公が、彼を理解してくれる女性に出会い恋に落ちてハッピーになると言うものでして、何もありませんが、アダムとエミリーの演技は、すばらしいですね。エミリーは、好きな女優さんではないですし、決して美しいとは思いませんが(ファンの方、ごめんなさい)とてもチャーミングでした。ちょっと変わった恋愛映画ですが、ほのぼのと出来る映画ですね。ラストのシーンは(オルガンを弾くバリーにリナが後ろからそっと抱く)本当に素敵でした。こういう映画を観るとやはり、男は女に敵わないと思いますね。暖かい温もりに包まれているからこそ、強く生きるパワーがわいてくるのでしょうね。しかし・・・冒頭の事故シーンには、どんな意味があったのだろうか?いまだにわかりません(笑) ちなみに、プリンを買い占めてマイレージを貯めた話は、実話だそうです。う~ん、羨ましい^^ |