■黒水仙 |
黒水仙 2001 韓国 |
★★ |
D脚=ぺ・チャンホ P・・・チョン・テウォン | ||
イ・ジョンジェ アン・ソンギ イ・ミヨン チョン・ジュノ イ・ギヨン イ・デヨン | ||
◆50年間、韓国の独房に収監されてた男ファン・ソクが釈放された。彼の所持品は、金の指輪・染みのついたハンカチ・木彫りの人形だった。同じ頃、漢江で一人の水死体が上がる。調査の結果、被害者はヤン・ダルスという男だった。捜査を担当したオ刑事は、被害者宅から見つけた色褪せた写真を手がかりに巨済島に向かう。朝鮮戦争当時、捕虜収容所が置かれていた巨済島でダルスが、脱走捕虜を捕らえる任務についていたことを知る。また、ダルスの幼馴染みだったマルスの家でソン・ジヘという女性が書いた古い日記を見つける。その夜、元警察署長で当時、ダルスと同じ任務に付いていた男が死体で発見される。日記には、ジヘが、”黒水仙”という暗号名で捕虜の脱走を手助けしていたこと、その作戦が失敗してダルクに狙われたこと、彼女の家の使用人だったソクが彼女を助けたことが綴られていた。。。。 | ||
◆いろいろな要素を持った映画ですね。歴史・サスペンス要素を持ったラブストーリーといった感じかな。映画を観ていると言うより松本清張のテレビの2時間ドラマを見てるといった印象でした。背景に朝鮮戦争という悲しい歴史があるため全体的に重いストーリーとなっています。決して、観終わった後、清々しい気持ちになれる映画ではありません。淡い恋心を抱いた男女が朝鮮戦争を背景に、逃亡生活を一緒に過ごすが、別れの時が来る。しかし、その気持ちは、50年経った今なお、変わることはなく、二人の互いを想う思いは、ほんとうに凄いと思う。決して激しくないが、その想いの重さ・強さは、筆舌しがたいものがある。同じ民族でありながら争う事になってしまった朝鮮半島の人々の辛く悲しい物語だ。半世紀たってもその傷跡は、今なお、彼らに重くのしかかっているんだなぁと思いました。 |