■ショコラ |
CHOCOLAT 2000 米国 |
★★★☆ |
D=ラッセ・ハルストレム 原=ジョアン・ハリス | ||
ジュリエット・ビノシュ ジョニー・デップ ジュディ・デンチ アルフレッド・モリーナ レナ・オリン | ||
◆1950年代のある日、古くからの伝統を重んじるフランスの田舎の村に、北風にのって不思議な親子がやってきた。その親子ヴィアンヌとアヌークは、慎ましく厳格に人々が生きるその村で、チョコレートショップを開店する。彼女は、不思議な力で、村人達の好みのチョコレートをピタリと当て、そのチョコレートを食べた人々の心を癒していく。。。 | ||
◆SIONの大好きなハルストレム監督作品です。彼らしいほのぼのとした作品ではないでしょうか。彼のほかの作品に比べ随分、お伽噺要素が強いように感じます。いろいろとツッコミたい所はありますが、まぁ、<大人の童話>と考えれば、リアリティのなさなどにもそう目くじら立てる事もなく観れます(笑)素直に心地良い世界に浸りましょう♪ 前半は、ヴィアンヌの不思議さが良く出ていてなかなか楽しく観れます。後半、季節が春に向かうと普通の女性になってしまい残念。個人的には、最後まで不思議な感じの女性で通して欲しかった。物語が進むに連れて、ドンドン普通の女になってしまうんだもん。恋の話は、必要だったのかなぁ・・・確かに、この作品のジョニー・デップは、なかなか素敵で良いですが。。。要は、彼女も普通の”女”ということでしょうか?まぁ、人のことばかり心配していたら、そりゃ、疲れるわな。自分だって幸せ掴んで何が悪いと言う事か(笑) この映画の主題は、作品の後半にはっきり述べられています。一つは、厳格なルールの中で暮らす村人達が、その宗教的な価値観から開放されるということ。これは、神父さんが、最後に『拒む事ではなく、受け入れる事』だと言う言葉からもわかります。もう一つは、北風にのって様々な場所で人々を癒す事を宿命ずけられていたヴィアンヌが、母の遺灰を北風に飛ばすことで、母から子へと伝えられてきたその”血”から解放されることです。そして、みんながハッピーになれるのです。いいじゃないですか!ハッピーエンド大好きですよ♪ 俳優人も贅沢なくらい一流さんが出てて、ジュディとレナの演技は、ほんまに良かったですよ。いい味出てました。好みのはっきり別れる作品化と思いますが、僕は、好きですね。あまり、意地悪な目で観ないで、素直にそのチョコレートの甘さに溶けて見て下さい。その方が、断然、この映画を楽しめます。 |