■インファナル・アフェア |
無間道 2002 中国(香港) |
★★★★ |
D=アンドリュー・ラウ アラン・マック P=アンドリュー・ラウ 脚=アラン・マック フェリックス・チョン | ||
トニー・レオン アンディ・ラウ ケリー・チャン アンソニー・ウォン エリック・ツァン エディソン・チャン | ||
◆香港・2人の青年がいる。1人は、香港マフィヤに入ってすぐに、ボスにその優秀さを認められ、内部情報を探るために警察学校に送り込まれた青年ラウ。もう1人は、警察学校に入学し、優秀な成績を残していたが、突然、退学処分をうけた青年ヤン。ヤンは、その優秀さを警視に認められ潜入捜査官としてマフィアの情報を探る指示を受けたのだった。やがて、二人の青年は、マフィア・警察で着実に実績を積み上げ、それぞれの組織で重要なポジションを与えられていく。その後、二人の身分を隠した生活が、10年の歳月を迎えたある日、歯車が動き出す事になる。。。。ある麻薬取引事件で、互いの”内通者”の存在が発覚し、それぞれの組織でスパイ探しが、始まるのだった。。。。 | ||
◆2002年香港映画界で賞を総なめにした作品というのも肯ける出来の良い作品です。サスペンス映画で、これだけ面白いものを久しぶりに観たという感じ。それがまた、香港映画というのが驚きだ。香港映画というとワイヤーアクションや派手な銃撃戦、あるいは、おバカなコメディ映画という印象が強いが、この映画は、いたって正統な犯罪サスペンス映画に仕上がっています。全体的にダークな映像・出演者の押えた演技も良いです! トニーは、10年にも及ぶ潜入捜査で身も心も疲れ果てた捜査官の哀しみを見事に表現しているし、片やアンディは、警察内部で順調に出世し、豪華な生活を謳歌してはいるが、時折みせる孤独感が素晴らしい。身分を偽り、他人を騙し自分ですら騙し続けて生きていく事は、本当に辛く苦しいものだろう。その気持ちは二人の表情から十二分に伝わってきます。二人の対照的な内面描写は、さすが、アジアを代表する俳優だと思わせます。また、主役だけでなく脇を固めるアンソニー・ウォンらの演技も見事でした。残念なのは、後半多少、テンポが緩み、緊張感が途切れた事でしょうか。。。しかし、最後の展開は、予想できませんでした。そうきたか~という感じです。ラウは、善人になるために、まさに<無間地獄>に落ちてしまったのでしょうね。 続編(時間的には、『無間道』の前を描いてる)も作られているようなので楽しみです。またこの作品、ハリウッドが、リメイク権を買ったとか。。。いったいどんな作品になるのか? |