■ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 |
THE LORD OF THE RINGS 2003 NZ/米国 |
★★★★ |
PD脚=ピーター・ジャクソン 原=J・R・R.・トールキン | ||
イライジャ・ウッド ショーン・アスティン ヴィゴ・モーテンセン オーランド・ブルーム リブ・タイラー | ||
◆言わずと知れたシリーズの完結編・冥王サウロンの指輪を葬る旅に出たホビットのフロドとそれを助ける仲間たちの物語 前作でアラゴルンたちと別れてしまったフロドとサムは、ゴラムの案内で滅びの山へと近づいていたが、指輪に執着するゴラムは、指輪を取り戻す為に2人を陥れる策略を練っていた。一方、ヘルム峡谷の戦いに勝利したアラゴルンたちは、オルサンクの塔を木の精霊とともに襲撃し黒の魔法使い”サルマン”を封じ込めたホビットのメリー、ピピンと合流する。しかし、冥王サウロンが人間の国ゴンドールを襲うと知ったガンダルフは、ピピンを連れゴンドールの執政デネソールに忠告するため、ミナス・ティリスの都へ向かのだが・・・・ |
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◆永かった旅もこの『王の帰還』で終わりとなります。映画も長かった(笑)良かったすよー。さすがですね~。アカデミーにも11部門ノミネート!3部作揃っての映画ですが、個人的には、この『王の帰還』が1番良かったかなぁ。なんつったって、あの迫力ある戦闘シーンは身震いしてしまいます。素晴らしいです。 この迫力は家庭では味わえません。是非是非、劇場でごらん頂きたい作品です。ほんま、よく作った・頑張った!って感じっす。<中世モノ>の戦闘シーン大好きなSIONとしては、この世界観たまりませんね。『ラスト・サムライ』を彷彿させる大軍団に突っ込んでいく意気揚々の騎士達(迫力は全然、比べ物にならない程すごい) あげくにめっちゃデカイ象?まで出てくるし、『パイレーツ・オブ・カリビアン』を思い起こさせる”ゴースト軍団”まで登場だ~!これで、おもろくないはずがない♪いや~、ほんま、この戦闘シーンは、すごいっすよ!!どこを切り取ってもサイコーの戦闘シーンです。なかでもSIONのお気に入りは、”エオウィン”。かっこいいね~。惚れちゃいます。 メリーを前に乗せ馬に跨り颯爽と戦場を駆け抜けます。2刀で象?の両足を切るとこなんかたまりませんね^^ 旅の仲間の絆も素晴らしいです。<友情もの>に涙腺の弱いSIONとしては、”ギムリとレゴラス”の会話にホロッときましたね。また、なんと言っても”サム”ですな。この作品の影の主役といっても過言ではありません。フロドに誤解され疎まれながらも自分の使命をまっとうしようとする姿は、胸を打たれます。 フロドが力尽き歩くのもままならなくなった時に『あなたの負ってる負荷は、負う事は出来ませんが、あなたを背負う事は出来ます!』と言ってフロドをおぶって歩き出す姿は、胸を熱くする事請け合いです! フロドを初めとし、サム・メリー・ピピンなどの脇を固めるホビット、準主役?のゴラム、魔法だけでなく武術もなかなか(笑)ガンダルフ、王となるアルゴラン、クールなレゴラス、味のあるギリムなど・・・・まだまだたくさんの魅力的なキャラクターと雄大ですばらしく美しい映像が繰り広げる一代エンターテーメント作品ですよ。この作品のすごいとこは、ゼオデン・ガラドリエル・エオメル・ファラミアなどあまり出番の少ないキャラでも、そのキャラが見事に描かれてることだと思います。脇を固める彼らの存在感が、『ロード・オブ・ザ・リング』を素晴らしい作品にしている事は、 疑う余地もありません。ちと・・・褒めすぎかな~。では、なぜ、★が★でないのか?それは、ラスト数分のシーンです。私、SIONは、原作を読んでおりませんし、『ロード・オブ~』に強い思い込みはないので、なんともいえませんが・・・正直、ちときつかったですね~。 上映時間のこともあるので仕方ないのかもしれませんが、最後になって、あれやこれや詰め込んできたって感じで、ラストが薄ぼやけてしまった気がします。 今までの演出の妙は、どこにいってしまったの?という気持ちになります。最後に来て力尽きたかピーター・ジャクソンって感じっす。ハッピーエンドなのに”スカッ”とした感じがどこかに消えちゃったって感じ だ~。とても残念。あそこは、静止画とテロップでも良かったような気がします。やはり、原作は読むべきかな。いろいろわかることもあるだろうしね。 |