■ハンテッド |
THE HUNTED 2003 米国 |
★★ |
D=ウィリアム・フリードキン | ||
ベニチオ・デル・トロ トミー・リー・ジョーンズ コニー・ニールセン レスリー・ステファーソン | ||
◆1999年コソボ紛争におけるNATOの空爆が行われる中、特殊部隊員ハラムに、セルビア人指揮官暗殺の命が下る。彼は、過酷な戦闘地帯でこの任務を遂行し銀星賞を授与されたのだが、悲惨で過酷な戦争体験は、彼の精神状態を確実に蝕んでいた。心を病んだハラムは、オレゴンの森で凄惨な殺人事件を起こす。まさに殺人マシーンといえる彼の”ナイフテクニック”は、確実に狙った獲物を死にいたしめるのだ。FBIは、ハラムを逮捕する為に、伝説のトラッカー(追跡者)L.T.に協力を求める。L.T.は、ハラムが父とも慕うサバイバル術の師だった。森から街へ逃げるハラムをトラッカーL.T.の執念の追跡がはじまる。。。。 | ||
◆う~ん。フリードキンの久々の作品だったので、楽しみに見たのですが・・・いまいちでした。この作品は、実在のトラッカー=トム・ブラウン・Jrをモデルに彼の友人でもあるフリードキンが、追う者と追われる者の姿を描いた作品なんですが、ドキドキ感・ハラハラ感に欠けますね。なんだか、すごくあっさりしてるって感じです。ハラムが、病んでるという設定にしたのに、彼のその苦悩とか心情とかもまったく描かれてないし・・・ハラムの人間性をもっと深く突っ込んで欲しいものです。っていうか、すべきです!何のために冒頭に紛争シーンを入れたかわかりません。ベニチオ・デル・トロを起用したあたりは、さすがと思いますが、彼にもっと演技させて欲しかったですね。追跡者としてのトラッカーの描き方も肩透かしです。トラッカーとは、足跡や周囲の状況からかすかな痕跡を見つけターゲットを追跡・発見する人のことなのに・・・もっとも面白いと思われるその部分が、全然、描かれていません!もっと、繊細で緻密な作業だと思うのですが・・・・違うんですかね~?トラッカーという題材は、面白いものなので、すごくもったいないと思います。唯一、ナイフでのアクションは、なかなか新鮮で面白かったです が。。。殺し屋もプロ中のプロは、拳銃なんか使わずにナイフを使うって聞いたことがあります。後、トミー・リー・ジョーンズどうなんでしょうね~。彼は、好きな役者さんですよ。追跡者として申し分ないと思います 。なんたって”追っかけ大好きトミー”ですから(逃亡者のイメージかな(^^)) しかし、いい歳した彼が、ナイフアクションしちゃいけません。 おまけにいくら師匠とはいえ『指導するだけで人を殺した事のない』&軍人でもないトミーが、体力バリバリの元特殊部隊員のベニチオにナイフでの戦闘で勝っ ちゃーいけません!!!ちょっと見てて痛かったです。 『あっ』という間に事件が起こって、『あっ』という間に追跡して、『あっ』という間にナイフが刺さって終わってました~(笑) |