■デッドコースター |
Fainal Destination2 2003 米国 |
★★★ |
D=デビット・Rエリス | ||
A.J.クック アリ・ラーター トニー・トッド マイケル・ランデス | ||
◆2000年に公開された『フィナル・デスティネーション』の続編です。◆謎の大爆発を起こした<あの180便>の悲劇からちょうど1年後のある日、友人達4人で旅行に出かけたキンバリーは、高速道路に入る直前、悪夢を見る。それは、この高速道路で自分達を含めた多くの人達が、大事故に巻き込まれ命を落とすという大惨事の予知夢だった。ショックで呆然としているキンバリーにイラついた後続車から、クラクションが鳴らされ・・・偶然、車列に並んでいた警官トーマスは、事情を聞くため彼女を車から降ろすが。。。その瞬間、彼女達の目の前で大惨事が起こる。キンバリーの友人3人を含め多くの人が事故に巻き込まれ命を落としたが、彼女の予知夢で死ぬはずだった6人は、彼女のおかげで命拾いしたのだが・・・・ | ||
◆面白かったす!前作よりも出来は良いと思います。ストーリー自体は、前作となんら変わりがありません(笑)死ぬ運命だった人々が、偶然助かるが、その宿命からは、逃れらず、次々と悲惨な死を遂げていくという話です。 今作は『マトリックス・リローデット』でアクション監督を務めたデビット・Rエリスが、演出していますが、なかなか見事ですね。冒頭の高速での事故シーンは、すごい迫力です。テンポもよく息もつかせません!これで”ツカミ”は、OKって感じっすかね(^^) その後もみなさま見事な死にっぷりを披露してくれています。前作では、後半になるに従って懲りすぎでまどろっこしさを感じた死に様も今作では、最後まで作品のリズムを狂わすことなく”スカッ”と殺してくれてます。そのため、前作より”エグイ”死に方が多い割には悲惨さは、感じませんね。滑稽さという点では、前作のが上ですが(笑) 内容的にも前作の話と上手く絡め、<なぜ、死の運命から逃れられないのか?> <どうすれば、死の運命から逃れれるのか?>という点もきちんと描かれています。この辺は、「う~ん、なかなか巧い。」と思いましたね。この手の作品は、『?』と思う事や矛盾点がつきものなのですが、うまく説明できてると思いますよ。最後の”オチ”は、見え見えですが、それもご愛嬌ということで。。。。後A・J・クックの今後の活躍に期待です。 |
■ハンテッド |
THE HUNTED 2003 米国 |
★★ |
D=ウィリアム・フリードキン | ||
ベニチオ・デル・トロ トミー・リー・ジョーンズ コニー・ニールセン レスリー・ステファーソン | ||
◆1999年コソボ紛争におけるNATOの空爆が行われる中、特殊部隊員ハラムに、セルビア人指揮官暗殺の命が下る。彼は、過酷な戦闘地帯でこの任務を遂行し銀星賞を授与されたのだが、悲惨で過酷な戦争体験は、彼の精神状態を確実に蝕んでいた。心を病んだハラムは、オレゴンの森で凄惨な殺人事件を起こす。まさに殺人マシーンといえる彼の”ナイフテクニック”は、確実に狙った獲物を死にいたしめるのだ。FBIは、ハラムを逮捕する為に、伝説のトラッカー(追跡者)L.T.に協力を求める。L.T.は、ハラムが父とも慕うサバイバル術の師だった。森から街へ逃げるハラムをトラッカーL.T.の執念の追跡がはじまる。。。。 | ||
◆う~ん。フリードキンの久々の作品だったので、楽しみに見たのですが・・・いまいちでした。この作品は、実在のトラッカー=トム・ブラウン・Jrをモデルに彼の友人でもあるフリードキンが、追う者と追われる者の姿を描いた作品なんですが、ドキドキ感・ハラハラ感に欠けますね。なんだか、すごくあっさりしてるって感じです。ハラムが、病んでるという設定にしたのに、彼のその苦悩とか心情とかもまったく描かれてないし・・・ハラムの人間性をもっと深く突っ込んで欲しいものです。っていうか、すべきです!何のために冒頭に紛争シーンを入れたかわかりません。ベニチオ・デル・トロを起用したあたりは、さすがと思いますが、彼にもっと演技させて欲しかったですね。追跡者としてのトラッカーの描き方も肩透かしです。トラッカーとは、足跡や周囲の状況からかすかな痕跡を見つけターゲットを追跡・発見する人のことなのに・・・もっとも面白いと思われるその部分が、全然、描かれていません!もっと、繊細で緻密な作業だと思うのですが・・・・違うんですかね~?トラッカーという題材は、面白いものなので、すごくもったいないと思います。唯一、ナイフでのアクションは、なかなか新鮮で面白かったです が。。。殺し屋もプロ中のプロは、拳銃なんか使わずにナイフを使うって聞いたことがあります。後、トミー・リー・ジョーンズどうなんでしょうね~。彼は、好きな役者さんですよ。追跡者として申し分ないと思います 。なんたって”追っかけ大好きトミー”ですから(逃亡者のイメージかな(^^)) しかし、いい歳した彼が、ナイフアクションしちゃいけません。 おまけにいくら師匠とはいえ『指導するだけで人を殺した事のない』&軍人でもないトミーが、体力バリバリの元特殊部隊員のベニチオにナイフでの戦闘で勝っ ちゃーいけません!!!ちょっと見てて痛かったです。 『あっ』という間に事件が起こって、『あっ』という間に追跡して、『あっ』という間にナイフが刺さって終わってました~(笑) |