■CUBE |
CUBE 1997 カナダ |
★★★ |
D・共同脚=ヴィンチェンゾ・ナタリ | ||
モーリス・ディーン・ウィント 二コール・デボアー デビッド・ヒューレット | ||
◆目覚めてみるとそこは、無機質な四角い箱の中(CUBE)。1つの面には、1つの扉があり、その先には、同じ四角い部屋が続いている。部屋には、罠の仕掛けられてる部屋と仕掛けられてない部屋がある。うかつに次の部屋に入れば、たちまち仕掛けられた罠に落ちてしまい、悲惨な死を遂げる事になる。「いったい、ここはどこなんだ?」「なぜ、ここにつれてこられたんだ?」そこに連れてこられた男女7人。生まれも育ちも職業もまったく違う彼らは、無事、ここから出る事は出来るのか? | ||
◆『カンパニーマン』を見て、また”ナタリ作品”が見たくて見てみました。今さら、この作品について語るのはなんですが・・・ サンダンスで好評価を受けたのもうなずける作品。キレイで繊細な映像が、逆に観るものに ひしひしと緊張感を伝える。新感覚のホラー映画 改めて見ても良く出来てる作品だと思います。低予算で製作されていることをまったく感じさせません。それだけ、脚本が優れているという事か! 『なぜ、こんなものが?』『なぜ、彼らなのか?』という疑問は、あるが、そんな疑問を度外視しても緊迫した演出により楽しめる。RPGのダンジョンから抜け出すというゲーム感覚の恐怖と極限におかれた人たちの心理変化によるサイコスリラーのような2つの要素を持ち合わせている新感覚のホーラー作品。映画館で観たときよりもさすがに閉塞感は、感じなかったなぁ。あの息苦しくなるような閉塞感は、映画館という”箱”の中で観てこそ味わえる不快感かも(笑) |