■レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード |
ONCE UPON A TIME IN MEXICO 2003 米国 |
★★☆ |
DP♪=ロバート・ロドリゲス | ||
アントニオ・バンデラス ジョニー・デップ サルマ・ハエック ウィリアム・デフォー ミッキー・ローク | ||
◆かつてギターケースを抱え、メキシコで2つの町を始末した伝説のガンマン<エル・マリアッチ> 今、彼は愛する女性カロリーナと愛娘を失い心に傷を抱えたまま何の希望もなくひっそりと暮らしていた。メキシコでクーデター計画があることを知ったCIA捜査官サンズは、マリアッチの噂を耳にし、クーデターの首謀者である悪名高い将軍マルケスの殺害を依頼する。マリアッチとマルケスは、カロリーナ絡みで浅からぬ因縁があったのだ。彼は、復讐と心の傷から立ち直る為、その依頼を引き受けるため再びギターケースを手に取るのだった。 | ||
◆言わずと知れたロドリゲスの【エル・マリアッチ】シリーズの第3弾。期待すんなと言う方が無理と言うものだ。・・・しかし、ロドリゲス君、君は、ショウビジネス界にどっぷり漬かっちまったようですね。いかんぞ、そんなことではいかん!『パラサイト』までは、許そう。あれはあれで良いとしよう。『スパイキッズ』シリーズこれもまぁ、世界のお子様達のために製作した作品だと言う事で納得しよう。しかし、今回『レジェンド・オブ・メキシコ』を観てはっきり、わかりました!君は、やはり、『パラサイト』からロドリゲス魂を失ってしまってたんですね(T_T) どこに行ってしまったんだ?あのハチャメチャでおバカなのにカッコいい映画は・・・・。相変わらずの台詞まわし、ありえない銃撃戦、胡散臭さプンプンの映像は、健在だが、強烈なインパクトに欠けてます。唯一の救いは、ジョニーの<あの目>くらいなもの。これは、インパクトありました(笑)ギターケースがリモコンカーのごとく走る姿には、『これだよ!』と思いましたが。。。 これは、SIONが、見慣れた結果だとは思いたくないです。ロドリゲス君、君ならもっと出来るだろう!僕は、そう信じてるぞ! ウィリアム・デフォーやミッキー・ローク・お決まりのダニー・トレホなど個性的で味のある俳優が脇を固めてるのにいまいち、彼らの魅力も十分使いきれてないように感じます。もっと激しく毒々しくいやらしい演出をして欲しかったなぁ。エヴァもなんだかあっけなく死んじまったし、エンリケらバンデラスの助っ人もハンサムさんだけど、それ以上のものは感じなかったっす。もうちょっと工夫して欲しかったですね。僕に言わせたらこの作品ダメです。厳しい評価になりますが、ロドリゲス大好きSIONとしては、消化不良のまま終わってしまった感じが否めません。牙の抜けたロドリゲスはいりません。「小さくまとまるなよ!」次回作に、期待する。は~、口直しに『フロム~』でも借りてこようかなぁ。。。 |
■パンチドランク・ラブ |
PUNCH-DRUNK LOVE 2002 米国 |
★★★ |
DP脚=ポール・トーマス・アンダーソン | ||
アダム・サンドラー エミリー・ワトソン ルイス・ガズマン フィリップ・シーモア・ホフマン | ||
◆ロサンゼルスのとある街でバリー・イーガンは、相棒のランスと共に倉庫街でトイレの詰まりを取るための吸盤棒を販売している。バリーは、7人のおせっかいな姉達の間で育ち、ちょっと精神に異常を持っている。内気で臆病で思うようにならないとすぐキレてしまう。そんな彼の現在の関心事は、食品会社のマイレージ特典を利用して無料で飛行機のチケットを得ること。そんなバリーはある朝早く、隣の修理屋へ車を預けにきたという女性リナと出会う。実は彼女はバリーの姉の同僚で、バリーの写真を見て一目惚れしてしまい、車の修理を口実に様子を見に来たのだった。やがて2人の仲は親密になっていくのだが…。 | ||
◆アダム・サンドラー主演と言う事で、もっと素直に笑えるおバカなラブ・コメかと思いきや、違いました。いつもの彼とは、違います。なかなか良いんではないでしょうか!こんなアダム・サンドラーも。おバカな彼が大好きな私としては、観始めは???で、なんだか期待はずれかなぁと思いながら観ていたんですが、話が進むに連れて彼の繊細で哀愁ただよう演技に引き込まれました(ちと大袈裟?)この辺は、『ブギー・ナイツ』『マグノリア』の監督であるポール・トーマス・アンダーソンの演出が効いてるのかなぁ。話自体はよくある話で、精神を病んでる主人公が、彼を理解してくれる女性に出会い恋に落ちてハッピーになると言うものでして、何もありませんが、アダムとエミリーの演技は、すばらしいですね。エミリーは、好きな女優さんではないですし、決して美しいとは思いませんが(ファンの方、ごめんなさい)とてもチャーミングでした。ちょっと変わった恋愛映画ですが、ほのぼのと出来る映画ですね。ラストのシーンは(オルガンを弾くバリーにリナが後ろからそっと抱く)本当に素敵でした。こういう映画を観るとやはり、男は女に敵わないと思いますね。暖かい温もりに包まれているからこそ、強く生きるパワーがわいてくるのでしょうね。しかし・・・冒頭の事故シーンには、どんな意味があったのだろうか?いまだにわかりません(笑) ちなみに、プリンを買い占めてマイレージを貯めた話は、実話だそうです。う~ん、羨ましい^^ |