■猟奇的な彼女 |
MY SASSY GIRL 2001 韓国 |
★★★★ |
D・脚=クァク・ジョヨン 原=キム・ホシク | ||
チョン・シヒョン チャ・テヒョン キム・インムン ソン・オクスク | ||
◆ある日、大学生のキョヌは、駅のホームで酔っ払っている『彼女』と出会います。ひょんなことから彼女を介抱する羽目になり・・・・美しい外見からは、想像もつかないほど気が強く、強引な『彼女』に振り回されるキョヌですが、彼女の心が深く傷ついていることを知り、『彼女』の傷を癒す事が出来たらと考えるようになります。やがて、二人は、お互い惹かれあうのだが・・・心の傷が完全にいえない彼女と自分の役目が終わったのではと思ったキョヌは、それぞれの気持ちを書いた手紙をタイムカプセルに入れて2年後に会う約束をして別れることにします。2年が経ち約束の場所に訪れたキョヌだが・・・・<運命とは、努力をしてる人に、偶然という橋を渡してくれること。>この言葉をかみ締めて僕も頑張りたいものです。この映画を観て、チョン・シヒョンの「イルマーレ」をまた観たくなりました。 | ||
◆この手の韓国”ラブストーリー”には、参ってしまいます。はっきり言って僕は、大好きです。何が良いかって・・・いつも見終わった後、気持ちが良いからです。どの映画を観てもすごくベタな恋愛映画ですが、純粋で一途な主人公たちに心惹かれてしまいます。思わず涙を流してしまうものも多いですが、日本映画のようにウェットな感じがしないのも僕が好きな理由です。「シュリ」や「JSA」のようなアクション物も良いですが、僕は、韓国の恋愛映画は大好きです。 この「猟奇的な彼女」は、偶然出会った男女の中をキュートに描いた作品です。笑えるところも随所にあり、韓国版ラブ・コメといった感じでしょうか。 |
■CUBE |
CUBE 1997 カナダ |
★★★ |
D・共同脚=ヴィンチェンゾ・ナタリ | ||
モーリス・ディーン・ウィント 二コール・デボアー デビッド・ヒューレット | ||
◆目覚めてみるとそこは、無機質な四角い箱の中(CUBE)。1つの面には、1つの扉があり、その先には、同じ四角い部屋が続いている。部屋には、罠の仕掛けられてる部屋と仕掛けられてない部屋がある。うかつに次の部屋に入れば、たちまち仕掛けられた罠に落ちてしまい、悲惨な死を遂げる事になる。「いったい、ここはどこなんだ?」「なぜ、ここにつれてこられたんだ?」そこに連れてこられた男女7人。生まれも育ちも職業もまったく違う彼らは、無事、ここから出る事は出来るのか? | ||
◆『カンパニーマン』を見て、また”ナタリ作品”が見たくて見てみました。今さら、この作品について語るのはなんですが・・・ サンダンスで好評価を受けたのもうなずける作品。キレイで繊細な映像が、逆に観るものに ひしひしと緊張感を伝える。新感覚のホラー映画 改めて見ても良く出来てる作品だと思います。低予算で製作されていることをまったく感じさせません。それだけ、脚本が優れているという事か! 『なぜ、こんなものが?』『なぜ、彼らなのか?』という疑問は、あるが、そんな疑問を度外視しても緊迫した演出により楽しめる。RPGのダンジョンから抜け出すというゲーム感覚の恐怖と極限におかれた人たちの心理変化によるサイコスリラーのような2つの要素を持ち合わせている新感覚のホーラー作品。映画館で観たときよりもさすがに閉塞感は、感じなかったなぁ。あの息苦しくなるような閉塞感は、映画館という”箱”の中で観てこそ味わえる不快感かも(笑) |