●天切り松 闇がたり <第4巻> 昭和侠盗伝 |
浅田次郎 |
★★★★ |
義理と人情に厚い義賊”目細の安吉一家”の天切り松が、六尺四方にしか聞こえないという夜盗の声音「闇がたり」で今度もスカッと語ります。 |
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天切り松シリーズの第4弾。相変わらず”目細の安吉一家”のみなさんの粋な活躍には心温かくなると同時に清々しさを感じます。読んでいるとその時代にタイムスリップしたかのように錯覚させてくれる浅田ワールドはさすがと言う感じです。古きよき時代、帝都に名をはせた義賊の活躍が読者を毎回、胸躍らせ、一気に読める作品です。出てくる男も女もカッコイイ!だらしのない自分には、難しいですが、こんな生き方にあこがれてしまいます。是非、みなさんにお勧めしたい作品です。尚、その際には、1巻【闇の花道】2巻【残侠】3巻【初湯千両】を順にお読みなると一層楽しめること間違いなしです。 |